年末の風物詩ワイン

年末の風物詩と言えば、クリスマスソングと並んで聞こえてくるベートーベンの交響曲第九番。その第四楽章「歓喜の歌」のメロディーは日本の誰もが知る傑作曲ですね。今回お勧めするオーストリアのマイヤー社ワイナリーには「ベートーベンハウス」があり、「第九」はウィーンのこの敷地内で作曲されたとか!?時間軸で追いかけると、ワイナリー設立が1683年、ベートーベンの生誕1770年で第九が完成したのは1824年ですから、彼が54歳の時だったようです。彼はずいぶん前より難聴に苦しんでおり、第九の作曲時はほとんど耳が聞こえていなかったといいますから驚きです。その三年後にベートーベンは天に召されたことになるのですが、このワイナリーの地で何を思いながら、交響曲第九番「歓喜の歌」を作ったのでしょうか?思いを馳せると感慨深いものがありますね。

さて、まさにベートーベンと所縁が深いワイナリーで、そのままの名前を冠したワインBEETHOVEN「SYMPHONY No.9」は、オーストリアを代表するぶどう品種グリューナーヴェルトリーナーの個性が弾けています。そのリッチなミネラル感と柑橘系の香り、エレガントでジューシー、酸が生き生きとした余韻の長い白ワインとなっています。年末は、第九を聴きながら一年の労をねぎらい、このワインとともに、偉大な作曲家ベートーベンを偲びませんか?